たまにインパークその10

たまにインパーク・その10（2005年10月23日）

●ハロウィンの東京ディズニーランド

この日はとてもいい天気だった。今まで、キャストだった頃も含めて、こんなに遠くまで見えるような晴天は初めてのような気がする。電車からは東京湾の対岸が見えた、ようなき駕するし、ゲートウェイからはフジテレビの建物まで見えたのだ。

で、ひさびさのインパーク友の会によるインパークは計算違いから始まった。
「月末ひとつ手前の日曜日だし、いくら秋の後楽シーズンとはいえ、そんなに混んでいないさ」
……ところが、混んでいた。８時オープンで、パークに着いたのは10時。ふだんならスムーズに入れるのに、チケットを買う列ができていたのだ。その時点で「おかしい」ということに気がついた。パークに入って、本日一番の目的であるホーンテッドマンションのファストパスをとる。これもぎりぎりの20時45分からのものだった。

それからパークの中をぷらつくと、その混雑の様子があちこちで確認できた。１２時からのハロウィンのパレードを10時過ぎから待ち続ける人々の座り込む姿。もうパレードルートは埋め尽くされていた。そして、何年ぶりかに見たビッグさんダーマウンテンの待ち時間「120分待ち」。

我々はあわてて先制攻撃に移った。そう、早めの昼食である。ブッフェ形式に改造されたクリスタルパレス・レストランに１１時に入り込む。2500円というわりには、料理は今ひとつで、種類も少なめ。一番おいしかったのが、子供用のカレーだったような気がするけど、それは私が子供だからか？
それでもいやしい我々は、食べるだけ食べて外に出ると、ここのレストランもすっごい行列となっていた。

あとはパーク内の混雑を楽しむことになってしまった。なにしろ、こんなに混んでいる日にインパークしたのは数年ぶり……いや、キャストとして体験して以来のような気がする。だからもう、壊れたようにあちこち見て回ったのだ。

「おお、バズが200分待ちだぜ」
「ええー、カリブが外にまで列が伸びてるよ」
「へ、いかだにも列がある」
「ふ、チキルームの席がいっぱいだぜ」
などと、一般の人たちとは違う観点で楽しみながらパークを巡る。
それでも、ちゃんとジェットコースター系以外のアトラクションで主なものは最終的にはほぼ並ばずに制覇した。友の会だから当然、というか、混んでいても空いていても入るアトラクションは同じという気もするが……。
日中はやはり混んでいるので、一部のシアター系を中心に、あとはお店まわりをし、あとは夜に乗るという作戦を展開しただけなのだ。

（ウエスタンランドの風景。パレード終了後とかではないのに、この混雑……）

で、びっくりしたのが、合流予定の人から「入場制限中やで」というメールをもらったこと。……入場制限がある日にインパークしたのは、何年ぶりか。
たしかに、パーク内はどこもごったがえしており「おお、昔キャストだった頃の感覚になってしまうねぇ」などと、のんきに話してしまうほどだった。……もちろんごみは拾わなかったけれど。いつになくカストの姿も多く見かけたし……でもエリアのスタンダード維持はムリみたいだった。

ハロウィンのパレードは遠くから確認。止まってショーモードになるのはまあしかたない。でも、ハロウィンでなぜゲストも踊るのだ。あと、大臣がどうこうとかいう屁理屈もよくわからん。「ストーリー」は必要かもしれんが、あまり意味のない無理したストーリーは必要ないのではないか。クリスマスやハロウィンといった行事系のイベントは。

そんな混雑の中、見かけないコスチュームのキャストを見つけた。胸のバッチから、ガイドツアーのキャストなのだが、でもコスチュームは違う。連れているゲストもちょっと良家という感じ。「あやしい」とにらんだ私は思わずそのキャストに声をかけて、話を聞いてしまった、
くわしくは書かないが、一般の人には関係のないガイドツアー、ということのようだった。2家族に2人もガイドがついていて、細かく説明しているのだね。こんなものに目をつけてしまうのは、さすがに友の会なのだ。

夜はプラザテラスレストランで食事をする。おそらく、レストラン関係では一番空いているところではないか。混雑したパークの中でも、７時前に入ったのに、すぐに入れて、食事をすることができたのだ。個人的には、ここのレスト対応のことを思い出す。ひさしぶりに入ったここのレストルームはすっかり改装されていて、昔の面影がなくちょっとさびしい。

夜は花火が中止。いつもは「今日は中止やな」とわかる私も今回はわからんかった。上空の気流がはげしかったらしい。たしかに、よい天気が続いたからね。天気がいいといいことは、雲がみんな吹き飛ばされているということだし。
マークと鉄道が花火の1時間前から運行停止されていたことから気づけばよかったのだ。……つまり、花火は直前までやろうとしていた、ということなんだけれどね。

そして最後に今回一番の目的だったホーンテッドマンションに入る。いやぁ、おもしろかった。まるで別のアトラクションだった。とくに、大きく変わっているところから、微妙に変わっているところまで、その違いを私たちは楽しんだ。「数え切れないインパークしている」という人は、そういった観点で見てみると違うおもしろさを見つけるだろう。いや、すなおに入っても楽しいですよ。