●最強のアトラクション目指して、ユニバーサルスタジオ・ジャパンへ
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最初にＵＳＪへ遊びに行ったのは、グランドオープン一年目の６月だった。それから二年。その間、ＵＳＪにはいろいろな事件があり、いろいろん変化をしたはずである。
それを期待して、ゲートをくぐった。
私のテーマパークの遊び方は「行き当たりばったり」。ということで、この日も事前に情報収集などはせず、テレビや雑誌などで見聞きした程度の知識のまま、ゲートをくぐった。
中に入って目に付ついたのは「あんたたち、ここの掃除の従業員やないんかい？」という人たちが何かチラシやパンフレットをもって立ち、ゲストに向かって笑顔を向けていた姿だった。ここまでやらないといけないのか、ここは。
……最初に向かったのは「スパイダーマン」のファストパス……名前は違ったっけ、を取りに向かう。今回の一番の目的はこのアトラクションを体験することにあるのだ。世界最強のアトラクションというこのスパイダーマンを一度は体験しないと。……優先権を得るためだけに３０分近くも行列に並ぶ。手渡しでもらうだけなのに、なんでこんなに待たされるのか、よくわからない。
そんな苦労をしてやっと手に入れた優先権も朝一番だというのに、乗れるのは１６時。そして、次の優先権を得られるのはその時間のあと。そのころにはすでに優先権の配布はもう終わっているだろう。じゃあいったい、何の意味があるんだ、これは。やっぱりお金出して優先権買えっていうのか？（ＵＳＪは売っているんだよね、けっこうな値段で）
そのあと、ふらふらしながら、比較的待ち時間の短いアトラクションを巡る。午前中はターミネーターが１０分待ち、バック・トゥ・ザ・フィーチャーが３０分待ち……スパイダーマンが１００分待ち、ジュラシックパークが７０分待ちなのだから、まあ効率よい遊び方だろう。
……でも、どうしてＵＳＪって、表示されている待ち時間があんまりあてにならないのだろう。
続いてウッドペッカーのアトラクションに入る。アニメーションの制作過程を見せるということになっているが、映像と実物のキャストを織り交ぜたコミックショーみたいなものである。初めて入ったのだが、おもしろかった。こういうアトラクションって、ときどき微妙にシナリオ変えるだけで、けっこう長くやっていけると思うので、ＴＤＳあたりでもやってみたらいいんじゃないかな、と無責任に思った。
昼食は「ロンバーズ・ランディング」という、ＵＳＪの真ん中にあるラグーン沿いのレストランで食べた。予約もできるレストランだったが、もちろん予約せずに入ろうとした。そうしたら、２０分ほど待たされて、やっとテーブルに案内される。まわりを見たら……ほとんど席が空いていた。なんで、待たされたんや？ こんな商売やっていたら、いくらがんばっても、収支は改善しませんぜ。この件に関してはよほどクレームをいれようかと思ったが、とりあえずのビールを一口飲んだら、もうどうでもよくなってしまった。やっぱり昼間っからの酒はうまい。料理はそれほどでもなかったが。
午後はほろ酔い気分で、火災のアトラクションで暖まって、ジョーズに入る。ジョーズは３０分待ちといっていたのに、なんで１時間近く待つんだ。
まあおもしろかったけれど、待ち時間が不正確というのは、なんとかならないかね。
パレードを見たあと、いよいよ今回の主目的であるスパイダーマンのアトラクションへ向かう。
１００分待ちほどであったが、優先権をもっていたので、ほとんど並ばずに乗車できた。
ほんの一瞬の乗車時間であったが、今までいろいろなアトラクションに乗っただけで、一番「たのしいぃぃ」と思った。降りた瞬間、もう一度乗りたいと思ったほどだ。楽しいとは思っても、すぐにもう一度乗りたいと思ったアトラクションは、ミート・ザ・ワールドを除けば、このアトラクションが人生の中で初めてだったかもしれない。
シーでいえば、インディージョーンズ・アドベンチャーのようなものだが、あれは正直リアルという部分ではとても物足りないが、スパイダーマンは３Ｄと体感、映像をうまくかみあわせ、それをスピーディーに処理しているので、息つく暇を与えずに最後まで体験させてくれることだ。
そういう意味では、スターツアーズやストームライダーにも似ているが、シュミレーターを使ったこれらとは違い、ライドを使って、そう、インディージョーンズ・アドベンチャーのようで、それでいて、ぜんぜん違う。
テーマパークとしてはディズニーの方が上だけれども、アトラクションだけでいえば、……いわやる一般的なメインアトラクションでジェットコースター系以外で言えば、スパイダーマンが一番であると、少なくとも私は断言する。こんなホームページを開設している私としてお墨付きを与えることができる立派なものだった。
その後、あちこちふらふらと見て回り、乗っていく。土曜日なのに混んでいるようで、なんとなく混んでいないという感じがいい。
途中、ちょっと雨がぱらついて、ああ、ここの雨水対処見れるかなと思ったのだが、すぐに止んでしまい、地面もあまり濡れず、見ることはできなかった。気になったのは、掃除のクルーのカンバック？に雑巾がつっこまれていたこと。これでベンチなどを拭くのだろうが、一人ではなかったので、ここのやり方なのだろうけれど、ちょっとバッドショーか。
そんな感じでふらふら歩いていると、「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロールショー」というアトラクションに行列ができていて、まもなく始まるというのでならんでみる。すると、私のうしろにもすぐに行列ができ、私の後ろに５０人くらい並んだところでクルーが立ち「これ以降は次回となります」と案内した。
ふふ、残念だったね、と思っていたら、違うクルーがあらわれ、なにやら案内を始めたのだ。
「現在、場内の空席を確認しております。空席の数によっては、入場できない場合もありますので、ご了承ください」みたいなことを言い始めたのだ。ちょっと待ってくれ。じゃあ、なんで、こうして並ばせているんだ？
……結局入場できたが、空席というやつは場内各所にあり、中では何人ものクルーが「こちらが空いています」とか「何名様でしょうか」などと言っている。
こういうホームページだからあえて比べるが、東京ディズニーリゾートでこういう目にあったことはあるか？ 少なくとも、並ばせておいて、入れませんでした、ということはありえない。
ここで問題は最初にゲストを入場させたときの座席の座らせ方……少なくとも各所に空席をつくるような誘導がよくない。次に良くないのは、だめかもしれないといいつつ並ばせること。それなら空席を作っても並ばせなければよいのだ。もしここで入れなかったら、あと一時間は待たないといけないのだよ。だったら、すぐに結論だせよ。立ち見はできないんだよ、ここは。（ＴＤＬのショーベースではにたような事はあるが、座れないというだけで、見れないということはないよね？） それは詰め込み主義であり、結局はゲストのことを考えていないということではないのか。もちろん、おそらく人数的に入れるだろうと思っているから並ばせたのだろうが、それでもああいうアナウンスをするということは、「もしだめだったときに、責任を追及されないように」という逃げ口上にしか過ぎないのだ。
……ショー自体はモンスターがコントを挟みながら数々のロックンロールを演奏するというもので、まあまあだった。
その後、アイリッシュバーで、ビールを飲んで、アイリッシュシチューとフィッシュ＆チップスをいただく。アイルランド料理はけっこう好きだし、エールビールは好物なのだ。ここでめんくらったのは、緑色のビール。最初、メロンソーダかと思ったのだが、ビールだったね。味も素っ気もなかったけれど。
その後、ようやく夜のショーを見ることができた。アメリカでも見たことがないので、今日が初めて。
感想は……細かい動きが多く、遠くから見てもよくわからないものが多かった。いろいろとショーをやってくれるのだが、夜だし、海？の真ん中でやるので、遠くてよく見えないし。私には見ている人のことを考えていないショーに見えた。
最後にシュレックのショーを見る。映画を見たことはないのだが、すっごくおもしろかった。レンタルして映画を見てみようかと思ったほどだ。映画系のアトラクションで必要なのはこれだよね。見たことはないけれど、アトラクションで体験してみたらおもしろそうだから、映画も見てみよう……みたいな。東京ディズニーランドで最近、新しいアトラクションができたけれど、欠けているのは、そのあたりではないかと思う。映画を見てみないと理解できないようなアトラクションなんてね……。
二回目のユニバーサルスタジオ・ジャパンは楽しませていただきました。スパイダーマンを乗るためだけに、また来たいと思いました。リピートしたいと思うものをうまく作るというのは、テーマパークの基本。個々で見るとちょっとと思うところもあるけれど、少なくとも、東京ディズニーシーの方がちょっと負けているような気がした。
追記・ＵＳＪとは関係ないけれど、東京ディズニーシーが失敗なのは、東京湾を借景したからではないかと最近思うのだ。それによって密室性というか、別世界観が消えてしまったことで、なんとなく、その世界観に浸れない、落ち着かないような気がするのだが、どうだろう。
※ＵＳＪフリークの人が読んだら「何もわかってないくせに」という部分もあるかもしれないが、この文章はあくまでも東京ディズニーリゾート……とくに、なぜか東京ディズニーシーと比べての感慨なので、気にしないでください。
……東京ディズニーランドのライバルとなるようなテーマパークって、世界を見てもあんまりないと思うけれど、シーは、まあ、いろいろと批判されるべき部分というか、未完成な部分が多いからね…………。 |
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